クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
顔はシミひとつなく、唇はほんのりピンク。
「寝てると可愛いんだけどな」
彼女をじっと見つめて、苦笑する。
屈んで彼女を抱き上げると、あまりに軽くて驚いた。
俺の寝室のベッドに運んで寝かせたら、彼女が寝返りを打った。
「ん……先生の馬鹿……意地悪……」
寝言も俺への悪態。
ここまで女の子に嫌われたのは初めてかもしれない。
ある意味新鮮というか。
フッと微笑して彼女の頭をそっと撫でる。
「おやすみ」
寝室を出ると、山のように積まれていた亮太の荷物を別室に片付けた。
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