クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
「でもさあ、ふたり見てると、なんだか新婚家庭にお邪魔してる気分になるよ」
「ちょっ……修也さん、何を言い出すんですか!」
修也の発言にギョッとする綾香。
「大学生からかうなよ、修也」
ギロッと弟を睨みつけて注意するが、こいつはヘラヘラ笑って俺を見る。
「本気で言ってるんだけど」
その目がうざくてムッとしながら命じた。
「お前も変なこと言ってないで手伝えよ」
「俺は食う専門だし、このゴットハンドが傷ついても困るじゃないか」
両手を自慢気に見せる修也に冷ややかに突っ込む。
「お前、内科医だろ」
綾香は俺達のやり取りを見てクスッと笑った。
「仲いいですね」
「まあ、年近いし、兄貴にずっと餌付けされてきたからね」
にこやかに頷く修也の言葉に綾香はキョトンとする。
「餌付け?」
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