クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
「やあ修也君、久しぶりって……え?君は慧のゼミの……」
左京は修也を見て挨拶するが、その前の席にいる綾香を見て目を丸くした。
「三神先生?」
彼女も左京を見て呆気に取られている。
「慧、これは一体?個人的に卒論の指導でもしてたのかなあ?」
左京の頬がピクピク動いている。
「早合点するなよ。彼女は亮太の妹なんだ。あいつドバイに転勤になったから、俺が急遽彼女を預かることになったんだよ」
左京に事情を話したら、こいつは顎に手を当てながらじっと綾香の顔を見た。
「言われてみれば亮太にちょっと似てる……か。でも、なんで慧に預ける?俺だっているじゃないか?」
なぜか不機嫌顔で俺を責める左京。
「それはお前が女癖悪過ぎるからだろ?綾香、三神先生も亮太と友達なんだ」
< 82 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop