死神王と約束の騎士
第二王子は黒い艶やかな髪をしていてとても顔が整っている。しかし、深い闇の色をした瞳は完全に私をバカにしている。

「女としても利用価値が無さそうだ」

「アゼル、言いすぎ」

…あーだめ、もう我慢の限界

「確かに私はソフィア達に比べて全てが劣っています。しかし、私も王女です。私を馬鹿にするのは不敬罪にあたるのでは?」

…言ってしまったー!まずい!

「ほう、不敬罪か。お前には敬う価値があるのか?」

もうこうなったら徹底的に言い返してやる。

「お前みたいに性根の腐った奴よりは敬う価値があると思いますが?」

「…っ」


「ははっ、一本取られたね、アゼル」


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