死神王と約束の騎士
「セルシオ王国の王子になんて口をきくの!?」

予想通り義母が怒ってる。

「だいたいあんたは私達の温情でここに残れているのよ!?勉強も運動もできない、容姿も悪い、全てにおいて底辺のあなたが王女を名乗れていることに感謝はないの!?」

この説教を早く終わらすには黙ってうつむくしかない。

「母上、僕からも言わせて」

「…スルト」

「お前なんかに興味はない、でも身内に落ちこぼれ王女だなんて不名誉な名前のある奴がいるのはいい迷惑なんだよね」

………。

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