死神王と約束の騎士
「あのように王族が多くいる場で、落ちこぼれと呼ばれるあなたが問題を起こせば、無事でいられない可能性の方が高かったのです。本当に良かった…」

「ゼノ…」

ゼノが私に仕えるようになったのは7年前、私が8歳、ゼノが13歳の時だ。

出会った時からたくさん迷惑をかけてきた。心配もいっぱいかけた。

でもここまで心配をかけたのは初めてかもしれない。

「約束してください。もう二度とあのようなことはしないと。いつかこの日常を壊す日が来るまで…」

「…うん、約束する」
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