死神王と約束の騎士

11月に隣国フェリシア王国で建国祭が催された。

その祝いの挨拶をするために兄上と俺が行くことになった。

そして、フェリシア国王一家に挨拶するため謁見の間に行った俺に最悪の出会いが待っていた。



まず謁見の間で目に入ったのは国王でも美しいと評判のソフィア王女でもなかった。

ほかの5人と違って地味な服、何より目に付くのは鼻の辺りまで伸びた長い前髪。

どう考えてもお化けだろ。

思わず誰なのか聞いてしまった。