死神王と約束の騎士
「おはよう、エル。 まったく朝から驚かせないでよ」

「王子?どうかされましたか?」

扉の外から兵士の声がする

「いや、なんでもない。しばらく休みたいから人払いを頼む」

「はっ」


「…で?朝から何の用?」

「寝不足なの。でも掃除するからってリースに追い出されたからここで寝させて」

「…別に俺に用があったわけじゃないんだね」

「人前じゃなくなると突然俺に変わるんだから」

「当然だろ?人前では人畜無害な王子を演じているのだから」
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