死神王と約束の騎士
---夜

シャンデリアが煌めき、色鮮やかなドレスに溢れる大広間。

中でもフェリシア王家の周りは漂うオーラが違う。

ただし1人を除いて--

「ボソッ)ほんとめんどくさい」

「ノエルなんかいった?」

「いいえ、なにも言っていませんよ、ソフィア」

「そっか」


この舞踏会が早く終わることだけを願ってる。

誰もが他人の機嫌を取り、自分をよく見せるために笑顔という仮面をつける。
正直息が詰まりそう。


「…少し風に当たってきます」

そう言って私は大広間を出た。
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