死神王と約束の騎士
「この場にただ純粋にダンスを楽しもうとする者はいない。欲にまみれ、笑顔という仮面を被った者ばかり。吐き気がする」

「ふーん、まさか俺と同じことを考えているとはな」

「え?」

「どこに行ったって俺にはセルシオ王国の第二王子という名前がつきまとう。寄ってくる人間はみんなその第二王子という名前に食いついてくるだけなんだ。そう考えると笑顔を貼り付けている奴らが気持ち悪くなる」

悩みのなさそうな第二王子もそういうことを考えるんだな

「…星の光は、大昔のものなんだよ」

「は?」
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