死神王と約束の騎士
「おはようございます」

そう言って謁見の間に入った私を見つめる五対の冷たい目。

それは私の家族であるはずの人達。

「遅いぞ」

おはようの挨拶もなくそう言うのはこの国を治める第38代国王シルバー。
私の実の父親。

「王家のものが時間も守れないなんて!!」

朝からうるさいこの女はこの国の正妃で私の義理の母、リナリア。
相変わらず化粧の濃い女。
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