恋。
ライブが終わって、他の会場に向かう人々の中、君は1人で立ってた。

視線を辿ると、友達が飲み物を買っている。

『こんにちは〜。』

なるべく、優しく声をかける。

ビビられたら悲しい。

「えっ、こんにちは。ライブお疲れ様です。」

『楽しかった?』

「はい!すごく楽しかったです。」

直接感想が聞けて嬉しい。

『良かった。去年も来てたよね?』

「あっ、はい。去年も…友達に誘われて。楽しかったんで、今年も来ました。」


『今年は雨だったから、風邪ひかないように。』

「はい、Keiさんも。」
『俺の名前知ってくれてたんだ。』

「はい、友達に教えてもらいました。」

名前知っててくれただけなのに、すごく嬉しい。




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