10年後にまた返事を聞きに来て。
* 香帆Side *
ある日の放課後。
帰ろうと下駄箱にいたら、木村先輩が駆け寄ってきた。
「……!?」
なんとなく何をしに駆け寄ってきたかは分かる。
この先輩……ほんと諦め悪いなぁ。
「ごめんなさい。今急いでるんで……」
こんな見え透いた嘘……通じないか?
なんて思っていたら、予想外の言葉が返ってきた。
「そっか……じゃあ、また今度ってことで」
「えっ」
あまりにも予想外な返事が先輩の口から飛び出したから、思わず声が漏れてしまった。
「えっ?」
「あ、いや……なんでもないです」
本当は、噂と違って意外と素直な人なの?
そう思ってしまうくらい、先輩は素直だった。
まぁ、話くらいならいいか……。
「……少しでしたらいいですよ?」
「マジで?」
「……はい」
そう言うと、先輩が空き教室を指さしたから、そこで話すことになった。
さすがに、こんな人通りの多い下駄箱で話してるわけにもいかないし。
「……で、話ってなんですか?」
今までのパターンで、だいたい分かるけど……。
「連絡先交換しない!?」
「えっ!?」
れ、連絡先交換!?
いつもみたいに、また告白かと思ったから、これまた予想外だった。
帰ろうと下駄箱にいたら、木村先輩が駆け寄ってきた。
「……!?」
なんとなく何をしに駆け寄ってきたかは分かる。
この先輩……ほんと諦め悪いなぁ。
「ごめんなさい。今急いでるんで……」
こんな見え透いた嘘……通じないか?
なんて思っていたら、予想外の言葉が返ってきた。
「そっか……じゃあ、また今度ってことで」
「えっ」
あまりにも予想外な返事が先輩の口から飛び出したから、思わず声が漏れてしまった。
「えっ?」
「あ、いや……なんでもないです」
本当は、噂と違って意外と素直な人なの?
そう思ってしまうくらい、先輩は素直だった。
まぁ、話くらいならいいか……。
「……少しでしたらいいですよ?」
「マジで?」
「……はい」
そう言うと、先輩が空き教室を指さしたから、そこで話すことになった。
さすがに、こんな人通りの多い下駄箱で話してるわけにもいかないし。
「……で、話ってなんですか?」
今までのパターンで、だいたい分かるけど……。
「連絡先交換しない!?」
「えっ!?」
れ、連絡先交換!?
いつもみたいに、また告白かと思ったから、これまた予想外だった。