君と生きていた私。
バスに2人が隣に乗ってくると
急に千紗は静かになり、
チラチラと、背の高いイケメンを
見てはニヤニヤしていた。
私は、そんな千紗と緑メッシュの彼を
交互に見ていた。
よく見ると本当に小さい。
緑のメッシュが似合っていて
ほんのりと煙草の匂いがして
背の高いイケメンと話す表情が
とても柔らかい人だった。
そんな彼を眺めているうちにバスは
バス停に着いてしまった。
私は少し残念に思いながら
2人とは別の道を
千紗と歩いて言った。