君と生きていた私。
「ストロベリーパンケーキになりまーす」
「わーっ!!美味しそうっ!!」
やってきたパンケーキ屋さんで
千紗はストロベリーパンケーキを見ながら
パシャパシャと写真を撮る。
「もーうっ!最高に美味しーいっ💖」
ほっぺが落ちそうというのは
こういう事だろうと思うくらい
千紗は幸せそうな顔をしていた。
「さっきの人南高校らしいよー!
同級生が、同じ学校だったって話聞いちゃ
ったー!」
こっちの話もまだまだ興奮覚めやらぬ
様子だった。
「卒アルもこの間見せてもらったんだよね〜!」
と、千紗は写真を見せきた。
その隅っこに彼もいた。
「ね!かっこいいよね💖あ!左下が
さっきの小さい緑の髪の子だね!」
私はその写真に釘付けになって
名前をじっと見つめた。
木原 律希 (きはらりつき)
彼の写真の下に書いてあるその文字から
気づいたら目が離せなくなっていた。