幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
「あ、あいっ、どうしたのっ?」

慌ててそういうと、あいは何も言わずに私の髪をするりと撫でる。

「……千愛」

「な、なにっ?」

耳にかかる吐息に心拍数が上がっていく。

「……はいっ、髪整え終えたよ」

「……へっ?」

思わず間抜けな声を出してしまってから、

慌ててあいから離れる。

「か、髪っ?」

「うん。寝癖ついてたから、なおしておいた」

屈託のない笑みでそう言われて、かあーっと顔が赤くなる。

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