幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
愛side

「……何、さっきの噂」

俺の声に、びくりと肩を揺らす千愛。

イライラして、黒い感情が胸を渦巻いていて。

いつもみたいに演じる余裕がなくて、素のままの声が出ていた。

「ち、違うの。誤解されてるだけでっ……「千愛さ」

千愛の声を遮って、その怯えたような目を覗き込む。

「俺のことは避けるくせに、愁とは仲良くしてるんだ?」

「っ……」


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