幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
「う、うん、そうなの。私から来るのって初めてな気がするね」

「たしかに。嬉しいな、好きな子が自分を待っててくれるのって」

す、好きな子って……っ

そっと私の髪を手に取るちかに

かあっと顔が赤くなっていくのを感じる。

「ち、ちかって、すごいストレートに言うよね……っ」

「ん?嫌?」

「嫌じゃ、ないけど……」

恥ずかしい……!

顔を覆った私に、ちかがフッと微笑んだとき。

「澄風くん」

綺麗な声に、

態度一変してうんざりした顔を向けるちか。

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