幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
「どうしたの?うちのクラスに用事?」

「う、ううん。ちょっと通りかかっただけ」

嘘、ついちゃったけど……

ほんとのことなんて言えるわけないよね。

「そっか。あ、今日も一緒に帰れる?」

「……今日は、ちょっと」

二人の姿を見たくなくて

俯きながらそういうと、ちかが微かに眉を寄せる。

「……千愛、なにかあった?」

「澄風くんったら、ちょっと断られたくらいでそんなに必死にならなくてもいいじゃない」

西沢さんがふふっと綺麗に笑って私を見る。

「誰にでも一人で帰りたい日くらいあるよね?」

「えっ……あ、うん……」

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