幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。
「えーと、私には縁のない言葉なんだけど……」

「前にも何回か一緒に行ったよ」

「い、行ったよ、でもあれは子どもの頃の話で……」

そう、価値観もなにもわかっていなかったあの頃。

それでもキラキラした空間に開いた口が塞がらなかったし、

ビシッとタキシードを着て髪を整えたあいを見ても

一瞬誰だかわかんなかったんだよね。

そのときからなんとなく、

あいとは住む世界が違うって感じ始めたんだ。

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