恋人未満のこじらせ愛
「そうですか?自分はよく親と来ますよ?母親と」

「母親と?」

「何かデパートに限定スイーツを買いにとか…。完全にお財布係になってるんですよ……」

「……それはお高そうだね」

デパートの限定スイーツ…。一箱何千円とかしてしまうのだろうか…。


「まぁ限定品は、そうですね…。あとアンテナショップが好きみたいで、よく地域のお菓子とか、特産品とか買いに行ってますね。この辺多いんで」

「そうなんだ!初めて知った」
なるほど。この辺りが日本の中心だから集まるのだろうか?


「あとファストファッションの店とかチェーンの雑貨屋とか…とにかく店舗の面積が広いんですよね。だから買い物しやすいみたいですよ」

「聞いたことあるけど、あんまり敢えて行こうとは思わなかったなぁ」

「まぁ敢えてここまで来てまでも…ですけど。
どうですか?今日はこの辺に行きましょうか?」

場所柄少し何すればいいんだ?と迷っていたが、これなら普通にデートを楽しめそうだ。

「うん、是非ともよろしくお願いします」
にっこりと笑顔で言うと、石見君も微笑んで頷いていた。
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