恋人未満のこじらせ愛
えっ………と驚き、立ち尽くす。


『課長は、菅原さんのことが好きですよね？』


「何でそう思ったの？！」
微塵も頭に無かった言葉だ。
少し頭が掻き乱される。

「だって、いつも俺と菅原さんとの会話に横槍入れるし、いつも近付くの邪魔されるんですよ。
ずっと牽制されている気がして、そんなことするって理由は一つじゃないですか？
課長は前から、俺が菅原さんを気に入ってること知ってたから……」

まぁ確かに…横槍が入ることはあったかも知れないけれど…。

「それは遊んでるだけじゃ…？」
ただの馴れ合い、の一環な気もするし……まぁ都合良く扱ってた人間が他と仲良くしてるのは面白くないのかも知れないし。


「課長が菅原さんを好きだと言ったら……どうします？」

「そんなこと言われても………第一、何で今更？」

もし彼女にしたいとしたら、タイミングなんて今までに散々あったはずだ。
あのバレンタインデー、再会したタイミング………その全てで、この関係を選んだのは、彼自身なのだから。
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