恋人未満のこじらせ愛
次はシャツのボタンに手をかける。
一つ、二つとボタンが外されて、赤黒い『あの跡』が露になる。
『あの跡』を確認し、指でなぞると─もう一度肩に手を置き、私を真剣な眼差しで見つめる。
「理緒、ごめん。
俺は………理緒のことが、好きなんだ。
誰にも渡したくない。ずっと側に居て欲しい」
さっき止まった涙が、再びじわじと、溢れてくる。
「もう一回さっきの言葉、言って?」
私は手で涙を拭い、まっすぐ彼の目を見つめた。
「私は……あなたのことが………
智也さんのことが……………………好き」
真剣な表情は一気にほころび、きつく、きつく抱きしめられる。
「良かった………」
そう呟く声は─少し、震えている。
声だけでなく、肩もほんの少しだけ震わせながらも……それでも、私を抱きしめる手は、ずっと離れることはなかった。
一つ、二つとボタンが外されて、赤黒い『あの跡』が露になる。
『あの跡』を確認し、指でなぞると─もう一度肩に手を置き、私を真剣な眼差しで見つめる。
「理緒、ごめん。
俺は………理緒のことが、好きなんだ。
誰にも渡したくない。ずっと側に居て欲しい」
さっき止まった涙が、再びじわじと、溢れてくる。
「もう一回さっきの言葉、言って?」
私は手で涙を拭い、まっすぐ彼の目を見つめた。
「私は……あなたのことが………
智也さんのことが……………………好き」
真剣な表情は一気にほころび、きつく、きつく抱きしめられる。
「良かった………」
そう呟く声は─少し、震えている。
声だけでなく、肩もほんの少しだけ震わせながらも……それでも、私を抱きしめる手は、ずっと離れることはなかった。