恋人未満のこじらせ愛
二人で抱き合う世界で、ゆっくり眠りに落ちていく。
ふわふわとした居心地のいい世界。
ずっとこのままでもいいかな、なんて。
──『ピンポーン』
そんな私の思いを切り裂くように、玄関のチャイムが鳴る。
一瞬にして現実に戻り、ん?と二人で顔を見合わせる。
「宅急便?」と聞いても「頼んでないけど……」
──『ピンポン・ピンポーン』
「無視……」
「はマズイですよ」
仮に間違いだとしても、外は雨が降っている。
さすがに雨の中で待ちぼうけ食らわすのは、なんだか可哀想でもある。
仕方なしに智也さんはベッドを出て、クローゼットから部屋着出している。
私も着るものがない…正確には首が苦しいブラウスは着たくない ので「私も貸して」と言うと、一枚のTシャツが投げられる。
「適当に漁って」とだけ言って、玄関の方へと歩いて行った。
私はTシャツを着ると、部屋の引き戸を閉めてクローゼットを漁る。
ちょうど半ズボンのジャージがあったので足に通そうとしたところで…何やら玄関が騒がしいことに気付いた。
ふわふわとした居心地のいい世界。
ずっとこのままでもいいかな、なんて。
──『ピンポーン』
そんな私の思いを切り裂くように、玄関のチャイムが鳴る。
一瞬にして現実に戻り、ん?と二人で顔を見合わせる。
「宅急便?」と聞いても「頼んでないけど……」
──『ピンポン・ピンポーン』
「無視……」
「はマズイですよ」
仮に間違いだとしても、外は雨が降っている。
さすがに雨の中で待ちぼうけ食らわすのは、なんだか可哀想でもある。
仕方なしに智也さんはベッドを出て、クローゼットから部屋着出している。
私も着るものがない…正確には首が苦しいブラウスは着たくない ので「私も貸して」と言うと、一枚のTシャツが投げられる。
「適当に漁って」とだけ言って、玄関の方へと歩いて行った。
私はTシャツを着ると、部屋の引き戸を閉めてクローゼットを漁る。
ちょうど半ズボンのジャージがあったので足に通そうとしたところで…何やら玄関が騒がしいことに気付いた。