恋人未満のこじらせ愛
そんな私を見る目は、ご満悦そう。
「よろしい」と言って、頭がわしゃわしゃと撫でられる。

「何?続きはしないの?」
見下ろす顔は…にんまりとした含みのある笑みに変わった。
しまった、これじゃ罠にかかった小動物気分。
もはやライオンとウサギ。


「……朝ですよ。出掛けましょう」
「雨降ってるし、まだお店開いてないけど?
それに秘密にするんだったら…堂々と出掛けられないんじゃない?」

形勢逆転。
立ち上がった彼は…私を軽々と持ち上げて、隣の部屋まで運んでいく。

「まぁ、自分からは言わないけど。見つかっても否定はしないからな?」
「秘密にはするんですね?」
「お前が移動になられても困るし……広報の仕事好きだろ?撮影の立ち会いとか、映画のメイキングっぽいし」
ああやっぱり同じようなことを思ってい…

「ストップストップ!!」

ベッドに私を下ろすと…Tシャツの裾をまくろうとしている。
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