恋人未満のこじらせ愛
「なるべく隠してるんですけど。私も似たような感じなんで」
つまり、六島さんもジオラマ作りが趣味のオタクだったってことか……。
そりゃ映画オタクな私とも仲良くしてくれるわけだ。
江浪さんは多少苦笑いしながら
「んと…じゃあ菅原さん通して連絡するから…」と言い残して十五階で降りて行った。
「良かった!楽しみ!」
六島さんは…当たり前だがすごく上機嫌である。
「ジオラマ、すごいね……」思わずそう言うと「ありがと!」とニコニコ笑顔。
「街作りの妄想が好きでデベロッパーに就職したんだから」
「……なるほど」
どうやらまだまだ彼女の知らない一面はありそうだ。
そうしている間にも、エレベーターは十七階へ到着。
降りて広報部のフロアへと向かう。
自分のデスクに着くと、菓子パンの封を開けて食べてみる。
六島さんも隣に座って「それ美味しいんだよね!あと機会があったら同じメーカーでね…」と色々とオススメを話し始める。
彼女のコミュニケーション能力の高さは見習わなければいけないな、と思う。
「あ、おはようございま……す」
不意に顔を上げた六島さんは…数秒後に固まったように動かなくなる。
何だ?と思って顔を上げると……智也さん、いや…課長だ。
「おはよう」と席に着く課長は、眉間に皺を寄せた、明らかに不機嫌な顔。
あの六島さんでもかなり引いている。それぐらい不機嫌オーラが全開だ。
つまり、六島さんもジオラマ作りが趣味のオタクだったってことか……。
そりゃ映画オタクな私とも仲良くしてくれるわけだ。
江浪さんは多少苦笑いしながら
「んと…じゃあ菅原さん通して連絡するから…」と言い残して十五階で降りて行った。
「良かった!楽しみ!」
六島さんは…当たり前だがすごく上機嫌である。
「ジオラマ、すごいね……」思わずそう言うと「ありがと!」とニコニコ笑顔。
「街作りの妄想が好きでデベロッパーに就職したんだから」
「……なるほど」
どうやらまだまだ彼女の知らない一面はありそうだ。
そうしている間にも、エレベーターは十七階へ到着。
降りて広報部のフロアへと向かう。
自分のデスクに着くと、菓子パンの封を開けて食べてみる。
六島さんも隣に座って「それ美味しいんだよね!あと機会があったら同じメーカーでね…」と色々とオススメを話し始める。
彼女のコミュニケーション能力の高さは見習わなければいけないな、と思う。
「あ、おはようございま……す」
不意に顔を上げた六島さんは…数秒後に固まったように動かなくなる。
何だ?と思って顔を上げると……智也さん、いや…課長だ。
「おはよう」と席に着く課長は、眉間に皺を寄せた、明らかに不機嫌な顔。
あの六島さんでもかなり引いている。それぐらい不機嫌オーラが全開だ。