恋人未満のこじらせ愛
大村課長という人
いよいよ月曜日。初めて広報部に勤務の初日。
最初に経理部やら総務から必要な書類などを受け取りに回った。
そして始業時間を少し超えた辺りに、経理部の部長と一緒に広報部に足を踏み入れる。
「失礼します…」
入室すると、視線が一気に集まる。正直怖い。
「菅原、こっちに」
早速登場した大村先輩…いや、課長。
いつも朝は弱かったがきっちりしている。さすが社会人。
広報宣伝課はまだ若い人が多いと聞いていたが、確かに見渡す限りは若い人ばかりだ。
ぞろぞろ経理部の部長と中に入ると、みんな一斉に起立した。
「みなさん、うちの経理部からここに移動になった菅原さんです。うちでは優秀な子だったので、皆さんよろしくお願いしますね」
余計なことを言いやがって…とはさすがに突っ込めないので
「菅原です、よろしくお願いします」とだけ言って頭を下げた。
「じゃぁ楽しみだな」
後ろから悪魔にも似た囁き声が聞こえる。
私はギラッと睨み付けたが、それに気付いていないのか飄々とした態度を崩すことはなかった。
最初に経理部やら総務から必要な書類などを受け取りに回った。
そして始業時間を少し超えた辺りに、経理部の部長と一緒に広報部に足を踏み入れる。
「失礼します…」
入室すると、視線が一気に集まる。正直怖い。
「菅原、こっちに」
早速登場した大村先輩…いや、課長。
いつも朝は弱かったがきっちりしている。さすが社会人。
広報宣伝課はまだ若い人が多いと聞いていたが、確かに見渡す限りは若い人ばかりだ。
ぞろぞろ経理部の部長と中に入ると、みんな一斉に起立した。
「みなさん、うちの経理部からここに移動になった菅原さんです。うちでは優秀な子だったので、皆さんよろしくお願いしますね」
余計なことを言いやがって…とはさすがに突っ込めないので
「菅原です、よろしくお願いします」とだけ言って頭を下げた。
「じゃぁ楽しみだな」
後ろから悪魔にも似た囁き声が聞こえる。
私はギラッと睨み付けたが、それに気付いていないのか飄々とした態度を崩すことはなかった。