恋人未満のこじらせ愛
経理部に居た時とは違い、毎日毎日相手が変わる。
相手のニーズに合うように手を変え品を変えながら、模索していくことが非常に楽しい。
気が付けばあっという間に金曜日になっていた。
ただ、一番の私の誤算と言えば…相手が『社外の人間』であることの苦労がわかってなかったことだろう。
経理部に居た頃は、部内でほぼ完結していた。
仕事を流せばすぐに…遅くても一日以内には仕上がってきてるのが当たり前だった。
ただ、それが社外の人間だとそうは行かない。
もちろん相手は『プロ』だ。一切妥協をしてこない。
隅から隅まで企画書を読み込んで、消化して、最善の策を取ってくる。
だから私もそれに応えなければいけないし……ただ、私がそれに応えるには、あまりにも経験が無さすぎた。
つまりまぁ、行き違いが生じてしまい、現在大幅に遅れてしまっている。
今は金曜日の夜九時を回った。
私は誰も居ないフロアで一人、デザイン会社からのメールを待っている。
課長が最初に『一週間の仕事は全部木曜日までに終わらせろ』と強く言っていた。
確かにそれに従って、みんな木曜日までに『向こうが遅れていて待つ』以外の仕事を終わらせていて、金曜日は八時前にはみんな退社していた。
正直、広告業界がブラックと言われる理由がわかる。
そりゃこんなクライアントばっかりだったら……休んでる暇は無いだろう。
相手のニーズに合うように手を変え品を変えながら、模索していくことが非常に楽しい。
気が付けばあっという間に金曜日になっていた。
ただ、一番の私の誤算と言えば…相手が『社外の人間』であることの苦労がわかってなかったことだろう。
経理部に居た頃は、部内でほぼ完結していた。
仕事を流せばすぐに…遅くても一日以内には仕上がってきてるのが当たり前だった。
ただ、それが社外の人間だとそうは行かない。
もちろん相手は『プロ』だ。一切妥協をしてこない。
隅から隅まで企画書を読み込んで、消化して、最善の策を取ってくる。
だから私もそれに応えなければいけないし……ただ、私がそれに応えるには、あまりにも経験が無さすぎた。
つまりまぁ、行き違いが生じてしまい、現在大幅に遅れてしまっている。
今は金曜日の夜九時を回った。
私は誰も居ないフロアで一人、デザイン会社からのメールを待っている。
課長が最初に『一週間の仕事は全部木曜日までに終わらせろ』と強く言っていた。
確かにそれに従って、みんな木曜日までに『向こうが遅れていて待つ』以外の仕事を終わらせていて、金曜日は八時前にはみんな退社していた。
正直、広告業界がブラックと言われる理由がわかる。
そりゃこんなクライアントばっかりだったら……休んでる暇は無いだろう。