恋人未満のこじらせ愛

六島さんは「えぇだってさぁ！羨ましいよ」と。

「だって旦那さんとは中学生の時から付き合って結婚したんでしょ？夫婦で一途だし。
オマケに社会人二年目で結婚して、翌年には産休取って…復帰してもずっとフルタイムで働いてるし。
『働く女性』の理想じゃん！！」

「そうなんだ…」と正直目を丸くして驚いた。

どちらかと言うと女性陣の中で浮き気味の佐々木さんだが、そうか。
世代が違えば、憧れの対象なのか。


「佐々木さんとさぁ、伊藤さんの二人は、後輩女子の中では憧れる対象だよ？
まぁあんまり菅原ちゃん、後輩と接点無かったから知らないか」

「うん、全く。以外だった。伊藤さんはまぁわかるけど」

「まぁねぇ。私もあんなエリートから猛烈アプローチされたいわー」

「伊藤さんは当時を『鬱陶しかった』って言ってたけどね」
そうコメントすると、六島さんは「ブハッ」と吹き出し笑いはじめた。