バカな天才、天然な秀才。~狙え校内推薦枠!~
癒しの時間『お昼休み』!
「ふー、あぶなかった...」
教師たちが出入りする側でホッと一息つく。
「ほんと、ギリギリ...」
秀才も間に合ったようだ...
「疲れ果ててるなぁ、お二人さん。」
廊下で待っていた関西も一緒に歩きだした。
「あの先生、時間にキビシすぎ...」
古典担当である初老の男性教師は
授業中は穏やかだが
時間外では全く容赦しないと噂されている。
「でも、お二人さん
直すとこ少ないからすぐ終わるやん?」
「...それでも、あの教師帰るの早いから
油断したらすぐやられる。」
「うん、わかる。
非常勤だから帰られると
次の授業まで会わないから点数
だいぶ下がっちゃう...」
授業中とそれ以外での顔が全く違うことから
『カーメン』と呼ばれることもしばしば...
「はーん。
そら、大変やったなお二人さん。」
「そーゆー、お前は余裕そうだな...」
関西は『待ってました!』といわんばかりの顔をした
「そら、そーや...
お二人さんが変な芝居してる間に
全部写さしてもーたからな!」
...2人の視線が関西に突き刺さっている