バカな天才、天然な秀才。~狙え校内推薦枠!~
「...そうだったの?
...っていうか、別に
変な芝居してるわけじゃないよ!?
天才くんが楽しそうだからノってるだけ!」
「はぁ?
...いやいや、そっちがノリノリだから
こっちが合わせてるんだろ。」
また始まった...
もうこの2人の言い合いは
この学園では日常的に見られる...
「何いってんの!?わたしが・・・」
「もうええって、みんな慣れとるし。
さ、はよ昼飯食って戻ろ?」
教室に入っていく生徒が見え
壁掛け時計を確認すると、
すでに昼休みに入ってから
1/3ほどの時間を浪費している...
「あ!そうだった、もうお昼の時間だった!
ほら、早く行こ!天才くん!」
「え、うわっ!」
秀才は天才の腕をとり
子ウサギのように駆け出した
「そこの2人!!廊下は走るな!!」
隣の棟の窓から巨体が顔を覗かせている...
「「ひぃ!?」」
あれは確か...
声が無駄にデカイと有名な体育教師だ。
あー、これは次の授業で走る量増やされるなぁ...
「あらあら、お二人さん。
叱られるのも仲良しやね!」