642光年の恋
探してたものはここに


探していたものは、ずっとここにあったのに。


変わらないものなんて、ない。
だからって望むように変わるわけでもない。

変化が怖くて、辛くて
私には何が起きてもどうしようも無いって思ってた。

だから、ずっとずっと探してきた。

出来るだけ変わらないものを

芸術、藝術、ゲイジュツ、げいじゅつ

芸術、藝術、ゲイジュツ、げいじゅつ

何度読んでもgeijutsu。

何度読んでも変わらない。

変わるのは予測変換だけ。

「け」だけでスマホは私にげいじゅつを推薦する。

そんな変化、本当にたいした変化?

そんな気になさんな。

スマホはいつも貴方の手の中にあるじゃない。

それは、なんにも変わらない。



そうだ。

ごめんね、あれから既読もつけてなくて。

私たちは何にも変わらないのに

皆が私を置いてくのが怖くて

逃げちゃった。

私が変わったんじゃ無くて、
皆が変わっちゃうのが怖かったんだ。

探していたものは、ずっとここにあったのに。

強がってごめん。


変化の中に変わらないものも、
少しは残るのかな?


その少しがずっとずっと何年も続けば良いのに。



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