三途の川のお茶屋さん
何故、神の力が弱まっているか。それは簡単な事で、血が薄くなっているのだ。
太古の時代には男神と女神が当たり前に番い、子をなしていた。ところが時代の移ろいと共に段々と女神の出生数が落ちていった。
絶対数が圧倒的に少ない女神を宛がわれ、夫婦となれる男神は稀だ。あぶれた男神が使徒と番い子をなしても、生まれるのは男神ばかり。しかもその子は、半分しか神の血を受け継がない。
使徒とは神を補佐する役目であり、その本性は神とは異なる。
ちなみに死した魂とはその場限りの情事としかなりえず、そもそも子が出来る事はあり得ない。
このような事を繰り返すうち、純血の血は薄れ、太古とは比べ物にならぬほど神々の力は弱まった。
女神とは稀有なばかりでなく、純血の代名詞。