三途の川のお茶屋さん
それは、懸人さんいう人と禁忌というのが、あまりに結び付かないものだったからだ。
「お待たせしました」
「あれ? 団子に何か掛かってる」
懸人さんは二皿目の団子の変化に気が付いたようだった。
「はい、ちょっとだけ味に変化を付けて粉チーズを振ってみました」
「へー! 美味しそうだ」
懸人さんはほくほくで、二皿目の団子も空にした。
カラカラカラ。
「ごめんください」
「よろしいですかな?」
まるで、懸人さんの食べ終わりを狙いすましたかのように、『ほほえみ茶屋』に続々とお客様が訪れた。
「いらっしゃいませ」
続々と訪れるお客様を、順番に席に誘導し、注文をとる。