私、花嫁にはなれませんっ!
ええ…な、なぜ!!?
びっくりしすぎて、挙動不審になる。
ひろみちゃんを見るとひろみちゃんの目は完全にハートになっていた。
『かっ、かっこいい…』
ため息と一緒にこぼれたひろみちゃんの言葉は、ピンク色に見える。
って、そういう事じゃなくて!!
「天文学部…の部室をご存知なんですか…?」
恐る恐る男性に尋ねると、男性は
「そうだよ、ていうか、そうだね…名前で呼んでくれて構わないよ。真鍋さん。」
と言った。
!?!!?
何故…名字を知っているのですか…!?
と喉からでかかった言葉をギリギリ、ギュッと飲み込み、続きを聞くことにした。
『教えて頂けませんか…?』
「教えてあげる、でも条件がある。」
男性が近づいてくる。
じょ、条件…??