私、花嫁にはなれませんっ!
『そちらの女性は連れて行けない。』

男性はひろみちゃんを見つめる。


「『え???』」

二人ともキョトンとした表情で、声がハモる。

「どう言う事ですか…!」


『言葉通りだよ。1人しか連れて行けない。』

「そ、そんな…」

この男性と2人っきりで、天文学部に行くなんて…

「絶対に嫌です!!!!」

『え…?…………………え………?』

暫く3人の間の空気が凍った。

はっ!!!!!!

ああ!!思わず、言ってしまった!!!!

と気づいた時にはもう遅く、本日二回目の後悔タイム。

男性は俯いていて、よく表情が読み取れないけれど

これはかなり不味いかも…。

「す、すみませんでした!!天文学部は諦めま……!」


す、の言葉にたどり着く前に男性の言葉が入った。
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