私、花嫁にはなれませんっ!
色んなことが起きすぎて、頭がいまいち回らない。
『聖、どこまで説明したの?』
双子の男性の1人が聖先輩に尋ねた。
『まだ全然。これからって、ところかな』
聖先輩はチラッと私の方を見る。
『ふうん、じゃあ自己紹介…した方が良いんだよね。真鍋さん、僕のこと分かる?』
「あ、いえ、すいません!分かりません…」
ペコリ、と頭を下げる。
相手は無言で微笑み、そして、私の頭にソッと触れた。
『僕は、北見 拓斗。聖の幼なじみで同級生だよ。』
「わっ、、」
ポンポンとされて徐々に頬が紅潮する。
体が熱くなる。
急接近した拓斗さんの制服からお花のいい匂いもする。
拓斗さんは、聖さんと並ぶとやや小柄に見える事もあり、恐らく身長は175センチくらい。
ふわふわとした明るい茶色の髪。
所々クルクルとカールしていて、とても柔らかそう…。