私、花嫁にはなれませんっ!
『美紅、よくぞ聞いてくれたね。』
拓斗さん、優斗さん、聖さんが私の前にゆっくりと立つ。
そして、拓斗さんは
『君はこれから、俺達の花嫁になるんだよ』
と言った。
そして、優斗さんはこうも言った。
『と言っても今すぐにじゃない。未来の、花嫁として。期間は君が高校を卒業するまでの間。』
続けて聖さん。
『今日、たった今からその審査が始まる。決めるのは美紅だ。誰を選んでもいいんだけど、でも美紅が誰も選ばないことは許されない。誰か1人は絶対に選ばないといけないんだ。』
え…??
『俺達ずっと待ってたから。もう今日からは思う存分、美紅を愛するつもり。』