私、花嫁にはなれませんっ!
お姉ちゃんは、最初何の事か分からないながらも、懸命に、話を聞いてくれて、時々相槌を返してくれた。

「…という事で、ふぅ…、泣いてしまったの…」

ついつい、全てを早く伝えたくなって、早口になってしまいながらも今日の、主に放課後からの後半部分について、話終える。

り、理解してくれたかな…?

恐る恐るお姉ちゃんの表情を覗き込むとお姉ちゃんの眉間にシワが寄りはじめてて…

なんか怖い…!!

『借金なんて聞いたことない!!美紅だけに100億を払わせるなんて信じられないし!!絶対におかしいでしょ!!!』

おおっ…、突然の大声に驚いて反射的に体を反らしてしまった。

『美紅、お姉ちゃんが言ってることおかしくないよね?!』

真剣な眼差し。ギラギラと燃え上がる炎が瞳の奥から感じられて…

「その通りだっー!」

と私も返す。
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