私、花嫁にはなれませんっ!
うう…なんで2人はこんなに笑顔なの…。
もしかしたら何も知らないのかな…?でも…今は、まず聞かなきゃ、、!すうっ…

大きく息を吸い込んで、

「…っ!それが…!借金が100億あって、それで、返済のために花嫁候補になってくれって言われた…の!!!」

あっ…大したことじゃないけど、
最後の「の」だけ勢い余って声が裏返ってしまった。

「お父さん、お母さん、これってどういう事なのかな…」

二言目は、勢いが失速してしまい心ないトーンへと変わってしまう。

お父さん、お母さんは顔を見合せ、少し困った表情を浮かべた。私の後ろからはお姉ちゃんの存在を感じ、4人の緊張感が高まる。

何を話すのか…、鼓動が早くてちょっとうるさくも感じる。
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