私、花嫁にはなれませんっ!
再びの沈黙…。

えっと、前向きに…前向きに…今一度思考を整理してみよう

そもそも!

借金を肩代わりしたという人物は一体何をしている人で今はどこにいるんだろう、とか

お父さんお母さんにとっても大切だったその人って、どういう人物だったのかな、とか

なんで私を気に入ってたの!?とか。

うん、これ以外にも聞きたい事は山ほどあるけど…

「うん。…分かった!私、頑張ってみる!!」

その答えを全部見つける事。生き残りの道を探す事もこれが最善の策だから!


『『『美紅~!!』』』

その瞬間、真鍋家の緊張の糸が突然切れて、三人が私を囲んで抱き締めあう。

わっ…!…ぷっ!!!

『私も働く、バンバン稼ぐ!!』
『ありがとう、ありがとう!あと、それは嬉しいけど、まず、あんたは勉強して良いとこに就職してっ』
『父さんも頑張る、うん、二人の為なら頑張れる!!』
『夜だから、大きな声はダメよ!もうちょっとボリュームを抑えて』

ぷっ…

「あはははは!」

我が家に再び笑顔が灯る。

真鍋 美紅 16歳。花嫁になれるか、なれないか、


最後まで分かんないけど…とりあえず頑張ってみようと思います!!

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