私、花嫁にはなれませんっ!
スーツの男性だけは、淡々とリムジンの扉を開けて
『段差ございますので、お足元、ご注意下さいね』 と私に注意を促してくれる。

「あっ…ありがとうございます…」

初リムジン。広~い!!感激の波が押し寄せる、と同時に既に乗り込んでいた昨日の彼ら三人組と目があった。

『おはよう、美紅』

聖さんが私に言う。
リムジンに乗ってる姿を見ると、更に絵になっていて相変わらずの美青年…と再認識する。

『おはよう~美紅~!寝坊でもしたっ?』

拓斗さんは朝から弾ける笑顔でこちらに挨拶をしてくれた後、私を皆の真ん中に座るよう肩を触って誘導する。






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