私、花嫁にはなれませんっ!
「ご、ごめんごめん!だって星の王子様って絵本じゃないの??」

笑いすぎて、目に涙が溜まる。
ピカピカの木の机が冷たくて少し心地良い。

『絵本じゃないよっ!あのね、王子には星の名前が入ってて、人を惹きつけるオーラというか、天才というか、とにかく凄いんだよ!』

尚もひろみちゃんは力説を続ける。

『彼らは皆、財閥の息子で幼なじみらしいの。しかもカッコよくて、身長も高くて、成績優秀。武勇伝も沢山あって、隣の高校の不良とかも撃退したこともあるんだって!で、この星座学園の神5って言われてるの!』

「神5かぁ。なんか凄い名前…」

そんな人間がこの学園に5人も存在する事が逆に信じられない気もしたけど、、

「私とは縁が無さそう」

というのが率直の意見で、私はひろみちゃんと楽しい学園生活が送れたら良いなぁ、と思ったのだった。

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