Love season
好きな人
「春香おはよう」
「夏実おはよう」
私は鈴木夏実。
そして彼女は高校で一番最初にできた友達の山本春香。
美人でクールな春香は男子からの人気が高かった。
でもそんな春香は5月の初め頃に、一目惚れした先輩に告白をして付き合うことになった。
その先輩はいつも中庭に来ていて、春香は愛おしそう教室の窓から見つめていた。
すっごくわかりやすい。
それからちょっとして、春香は私とお昼を食べ終わるとすぐに中庭に行くようになった。
ベンチに並んで座っている2人はとてもいい感じで微笑ましかった。
それからちょっとして春香から付き合うことになったと聞いて私は嬉しかった。
「それにしても春香と真先輩ってラブラブだよね~」
「そんなことないし」
「いいな~」
私は春香が羨ましい。
だって早速、彼氏作ってるし。
もちろん、私にだって好きな人がいる。
でもその人は頭も良くてクールで。
だからバカな私からしたら、釣り合わないような相手だった。
「夏実は成海くんとはどうなの?」
「へっ?」