Love season
新しい恋
いつの間にか季節は秋になっていた。
風ももう冷たい。
時間が経つのって早いな〜
私はそんなことを思いながら自分の席から窓の外を眺めていた。
「何ぼーっとしてるの?」
「うわっ!大輔いつのまに!?」
いきなり大輔の顔が現れひっくり返りそうになる。
「あんたの顔インパクトあるんだからいきなり出て来ないでよ!」
「ごめん」
私が失恋をしてから1年と数ヶ月が過ぎていた。
そんなに経っているから私も新しい恋をしている。
「大輔、あんたもう少し存在感出しなさいよ」
「と言われても......」
私の好きな人。
それは大輔だ。
彼は見た目は怖いくせに中身は女々しい男だ。
多分、普通の友達だったら苦手だ。
けれど、彼は私が桜のことで苦しんでいる時ずっと隣にいてくれた。
そんな優しい彼に私は惹かれていった。
でもこの思いを伝えたら今の4人の関係が悪くなってしまうかも知れない。
だから私は怖くて自分の思いを伝えられないでいた。