Love season
けれど真は中庭にも学校にも行かなくなってしまった。
真は私のお墓に来るようになった。
何をするでもない。
私にはすぐにわかった。
真はあの女の子のことが好きなのだと。
けれど真は私のせいで恋をすることを拒否するようになってしまったのだ。
このままではダメ!
そう何回も伝えようとした。
しかし、幽霊の私にはできなかった。
ある日女の子は真の前に現れた。
そして「好き」と言った。
真は女の子にキスをした。
「桜、俺幸せになってもいいかな」
その言葉は私にとって嬉しいものだった。
「あたりまえでしょ」
そう私は真に言った。