御曹司は恋の音色にとらわれる
公園デート
コンサートから2週間後、公園演奏へ、
公園へ行くのは電車で40分程かかる。

待ち合わせの駅に行くと、もう彼が待っていた。

「早いのね」

「お久しぶり、待ちきれなくてね、罰だし荷物持つよ」

なぜが空の1リットルのペットボトルが覗く、
大きめの鞄を見て、提案してくれる。

「じゃあ、こちらだけお願い」

ヴァイオリンは自分で持ち、大きな鞄を五十嵐さんに預け、
切符売り場に向かい、路線の掲示板で金額を確認する。

「さて、切符買わないと」

「俺が・・・」

「流石に切符ぐらい自分で買うわ」

そう言って財布から小銭を出し、券売機に入れる。
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