御曹司は恋の音色にとらわれる
別荘
8月の中頃、ニュースでは、連日猛暑だと告げ、
少し歩くだけで、汗がしたたり落ちる程、

しかし、『ステーキバー メロディ』では、程よい冷房も
かかっている事もあり、暑さから逃れ、一息つく事ができていた。

「今日のステーキ何にします?」

「そうですね、今日はここのおすすめで」

「私はいつも通り、わさびで」

毎週のやり取りが繰り広げられる。

「今日の曲は・・・」

「そうですね、今回はこの曲入れたいですね・・・」

そうやって曲を決めていると、バーテンダーがマスターに事付け、
去っていった。

「美華さん」

「なんです」

「プレゼント」
< 87 / 102 >

この作品をシェア

pagetop