御曹司は恋の音色にとらわれる
この前、と言うと花火大会の事だろう、

抱きしめ合って、ベッドルームへ・・・
と言う所で、長男の翔から電話が入った。

海外の工場でトラブルがあったので、
拓もフォローに入って欲しい、
花火ももう終わっているだろう、と。

それでも、拓は私との時間を優先しようとしたが、
ムードが壊れたのと、恥ずかしさのあまり、
私がお兄さん所行って、とホテルから拓を追い出したのだ。

この事を根に持っていた拓は、
誘われていたにも関わらず、もったいないとか言って、
わざと優斗君の誕生日パーティには私を出席させなかった。

まあ、演奏者と言う形で、結果的には参加した訳だけど。

知らなかったとは言え、長男夫婦はその事を拓から聞いて、
申し訳なく思っており、
何か欲しい物があるか聞かれ、花が欲しいと答えていたのだ。

しかし、拓は俺がプレゼントする!と主張し、
先ほどのブーケとなっている。
< 93 / 102 >

この作品をシェア

pagetop