御曹司は恋の音色にとらわれる
ベッドルームへ向かい、ベッドの横で拓がドレスを脱がせる、
その際、鎖骨や胸の上に口づけをし、
そのたびに私の体が震える。

私が下着だけになった時、拓も服を脱ぐ、

口づけをし、ベッドに倒れこむ。

お互い、下着だけの姿。

そのままで、あちこち体をまさぐられ、
私はもうとっくに、自分が自分でないようだった。

「もう、止められないよ」

熱い目をした拓が呟く。

ブラジャーのホックに手がかかるのを感じ、思わず体を動かす、
拓はそんな私の動きをやすやすと封じ、胸を露わにする。

恥ずかしさに、手で胸を隠すも、
拓は私の手に口づけし、そのまま手を解いてしまった。

「綺麗だよ、美華」

どこか淫靡な声で言われ、胸は更にどきどきする。

「君の全てが欲しい」

こくりとうなずき、何の迷いもなく、拓に全てを預け、
私は体の力を抜いた。
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